山 行 報 告 | |
2009/6/20 奥秩父 瑞牆山・大ヤスリ岩 | メンバ:大高ぁ、大高ゅ 記録:大高ゅ |
【記 録】
高速のSAで仮眠後、瑞牆山荘近くの無料駐車場を5:30出発。富士見平小屋を経て、取りつきまで1時間30分で来てしまう。いつになく快調なペース。梅雨の合間に、気持よくスカッと晴れたが、取りつき付近は強風が吹き荒れている。ウインドブレーカーを着込み、行動食を食べスタート。
1ピッチ目はクラック〜チムニー。大勢のひとの報告通り、トラバースはA0を使う。嫌らしくはないが、全体的に若干難しい気がする。ビレイ点で、きって、A0で直上するのが本当らしいがトポをきちんと読んでいなかったため、もう少し上に、もっといいビレイ点があるような気がしてそのまま登る。
予想以上にビナを使ってしまったため、右のクラック沿いをフリーでランナウトで進む。ちょっと、ドキドキ。傾斜が落ちても素敵なビレイ点はなく、風が強く声が通らなくなりそうなので、本来の2ピッチ目の途中でピッチをきる。結構時間がかかってしまったので、旦那は凍えていました。ゴメンナサイ。
2ピッチ目の終わりは本当に中庭みたいになっていて風もあたらない。
3ピッチ目はとても快適。大テラスにあがって、ようやく太陽と再会、暖かい。
4ピッチ目は人工なので旦那が余裕でリードする。自分(162cm)の身長だとアブミ(自作)の2段目で、ぎりぎりピンまで届かない箇所が2か所ほどあり。最上段にあがれば全く問題ないでしょう。
頂上はテラスになっていてしばし休憩し、懸垂下降開始。
ところが、先に降りた旦那がいつまでたっても無反応のため、声を掛けると、すぐ下を登り返して来る。あらっ?なんと、ロープの1本が風に流され、遥か彼方の木に引っ掛かって回収できないとのこと。スルスルと流すように落としたために強風に流されてしまい、すっぽ抜け防止の結び目が引っ掛かってしまったらしい。
ちょっとショック!しかし、もう1本は無事なので慎重に回収し今度は持ったまま、ピッチをきって下降することにする。寒いし、トイレには行きたくなるし、悲しくなったけど、意外とスムーズに降りられ、最終的にはロープも回収できた。
それにしても、こんな風で、あんなに遠くまで流されるもんなんだと正直びっくり。勉強になりました。本来ならあっという間に降りてるはずなのに、もうお昼近くになっている。嘘のように風もなく、ぽかぽかしていて、まるで別世界。
暖かな日差しのなか、ゆっくり駐車場へ下りると、駐車場に入りきらなかった車が路肩に並んでいる。こんなにたくさんの登山者が来ていることに驚いた。ということは、たくさんの人に見られてしまった・・・短いけど、いろいろな要素が詰まっていて面白かった。